最近、毎日のようにニュースに登場する「不登校」
うちは、息子が3年生の時に不登校になりました。
朝学校に行こうとするも、体が動かない。重い。無理。と言われましたが、最初の頃は、いやいや気のせいだよ、ちょっとだけ行ってみよう。行ってだめだったらかえってこようと。と無理やり玄関まで連れて行きました。車を家の前に置いておいて、むりやり乗せる。
今考えたら、周りからの目や自分のことしか考えていなかった。
彼には、不登校になる理由がありました。
クラスの中の一番の人気者に嫌われてしまい、独りぼっちな状態でした。嫌なことがあっても(本人からあとで聞くと先生がいない時に毎日のようにあったようです)その場ですぐに先生や大人に伝えるということが出来ず、何週間も何か月もたってから言い出すため、先生も対処できない。という状態でした。
小2の終わりの頃には、他の学校に転校したい!お願い!と言われましたが、学校では、お友達とのいざこざがあってもそれを乗り越える子であってほしい、という自分の勝手な希望と、主人の仕事の都合で田舎に住んでいて周りにはまったく他の学校がなく、引っ越しをするとなると、じいじばあばのおうちから通うということになる状態だったため、叶えてあげることができませんでした。
それから、一年たって、その人気者の子が引っ越しをすることになり、不登校はなくなりました。その1年後、私たちも引っ越しをして、今は、すごく楽しそうに学校に通っています。
今でも、あの時、じいじばあばのおうちから通わせてあげるべきだったのかしら。
と悔やむ日はあります。が、今、元気にたくましく学校に通えている息子を見ていると、あの時期の出来事も本人の糧となっているな、と思うのです。
不登校のあの時期、本人がもちろん一番苦しんでいましたが、母である私も非常に苦しかった。
嫌な思いをするからと、登下校の道を変更して一緒に歩いてみたときも、なんでこの子がこの道を一人で通らなければいけないの?と涙がでてきてしまいました。
不登校が続くと、だんだんとこの状況に慣れてきて、精神を病んでしまうぐらいなら、学校なんて行く必要ないじゃない、という思いがでてきて、息子と二人でその時間を楽しめるようになりました。二人で近くまで日帰り小旅行をして楽しむこともできるようになりました。
小学校の先生をしている友達に、学校で勉強はしていないかもしれないけど、大きくなって一人で生活できるようになるための生活力を鍛える時期と考えて、一緒に料理とか楽しんでみたら?と提案をしてもらい、一緒に料理を作るようになりました。息子は、たまたま料理に興味をもち、今では一人で自分の好きな料理を作れるようになりました。
ちまたでは、まずお母さんが自分の人生を楽しんで!と言われますが、不登校初期の頃は苦しくて、そういわれてもなかなか実行できなかった。でもね、やっぱり、母親の精神状態って子どもにも伝染するな・・・って思います。私が泣いているときは、息子もふさぎ込んでいることが多かった。私の笑顔が増えると、息子にも笑顔が増えていきました。
不登校問題、様々な問題が入り組んでいて、何が正しい、間違っているっていうのはないし、個々それぞれだと思うけど、お母さんが自分を責めずに、一生懸命生きている自分をまず褒めてあげてください。学校に行っても行かなくても、子どもの価値も、そして母親の価値も変わらない!
みんな違ってみんな良い☆
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